日光市内に残されている文化財を守り伝えるため所有者や管理者のご理解と協力を得ながらその保護と活用を図っています。
名称 |
宝篋印塔 |
種別1 |
有形文化財
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種別2 |
建造物
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員数 |
1基 |
地域 |
日光
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所在地 |
日光市南小来川 |
- 解説
- この宝篋印塔については伝承がある。壬生氏一族の昌膳が座禅院権別当の室町時代には宇都宮氏などとの勢力争いがあった。ある日、日光山の桜本坊昌安が宇都宮市と戦っていた小倉城に行くため、滝ヶ原峠越えの間道で土俗に襲われて非業の最期をとげた。その供養のために建てたと伝えられる。以前はその現場という山中に存在したが、保存管理のために円光寺境内に移転した。
高さは95cmあり、銘文に「法印昌安 天文九年正月廿五日」(1540)とある。塔形は清滝寺歴代墓所にある中世期の2基の塔と同様、この時期の宝篋印塔の基準形として貴重な存在である。
また、昌安の名は輪王寺にある中世資料の常行堂文書にも確認できる。
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