日光市内に残されている文化財を守り伝えるため所有者や管理者のご理解と協力を得ながらその保護と活用を図っています。
名称 |
石造 閻魔像 一、十王像、その他 四 |
種別1 |
有形文化財
|
種別2 |
建造物
|
員数 |
15基 |
地域 |
日光
|
所在地 |
日光市石屋町 |
- 解説
- この十三像群は十王堂の本尊として安置されていた石像である。中央の閻魔王坐像は高さ90cmあり、背面に年紀銘があり、寛文5年(1665)に本陣を務めていた入江喜兵衛が造立したことが記されている。閻魔王の左右には記録者の司命・司録が座り、左側に初江王・五官王・変羅王・平等王と奪衣婆が並ぶ。右側には広泰王・宗帝王・閻羅王・変成王・太山王と地蔵尊が並ぶ。
各尊像には尊名の他に銘文が刻まれているが判読不能であるが、地蔵菩薩坐像のみ寛文6年の年紀が読みとれる。閻魔王造立の1年後であり、奪衣婆像もこの年に造立されたのではと考えられる。
整然と並ぶこの石像群は、一名「日光小豆石」と称される稲荷川産の安山岩で造られている。隣に建つ供養塔とともに寛文2年(1662)の稲荷川大洪水犠牲者の供養のためであろう。
- 関連情報URL