日光市内に残されている文化財を守り伝えるため所有者や管理者のご理解と協力を得ながらその保護と活用を図っています。
名称 |
小倉山のモミ |
種別1 |
記念物
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種別2 |
天然記念物
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員数 |
1本 |
地域 |
日光
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所在地 |
日光市所野 |
- 解説
- 日光は標高により、多彩で美しい森林が随所にあり、おおよそ標高800m以下の山麓では、濃緑で端正な姿のモミ林が多く見られる。中でも小倉山周辺にモミは多く、秋の紅葉に緑を添える主役となっている。戦後、県内の多くのモミ林が用材に伐採されたが、幸いなことに小倉山一帯のモミ林は残された。このモミは栃木県内では幹周が最も太く、四方にほぼ均等に枝を広げ、梢を真っ直ぐに伸ばした姿は、まさにモミ特有の堂々たる風格を備えている。指定時には周辺に若い樹齢のモミ数本が育っていたが、鹿による樹皮の食害を受け姿を消した。生育している土地は薄い腐葉土層であることから、歩行による踏みつけには注意したい。なお、奥日光に生育するウラジロモミ(別名ダケモミ・ニッコウモミ)は、モミの若枝には淡褐色の微毛があるが、ウラジロモミは無毛などの違いがある。
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