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日光市の指定文化財|BUNKAZAI.EDU.NIKKOCITY.JP

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名称 旧高原問屋屋敷跡
種別1 記念物
種別2 史跡
員数 1体
地域 藤原
所在地 日光市川治温泉高原

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解説
 この史跡は、江戸時代の会津西街道高原新田宿に置かれた問屋屋敷跡の石垣と礎石を主とするもので、南側は通りに面して入り口が2ヵ所 東側は隣接する畑地との段差が大きく、排水路が通っていることもあって欠損が目立つ。西側の石垣は後年取り壊され農道になっている。北側(屋敷裏)は庭園の形式を留め、池、築山(つきやま)などの跡が今も確認できる。
 問屋は宿駅に於ける物資輸送の責任者で、馬や人足の割当てなど一切の責任を負った。普通名主(庄屋)が兼ねた。会津地方からは米や酒・煙草など、関東からは塩や生活必需品などの物資が盛んに往来した。
 この史跡は、宇都宮藩最北部の宿駅である高原新田宿の繁栄を示すもので会津西街道の変遷を語る上で貴重な史跡である。
 尚、嘉永6年(1853)3月晦日、幕末の志士たちに多大の影響を残した思想家
吉田松陰が東北巡遊の折一泊している事がその日記に明記されている。 
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