日光市内に残されている文化財を守り伝えるため所有者や管理者のご理解と協力を得ながらその保護と活用を図っています。
名称 |
村方高札 |
種別1 |
有形文化財
|
種別2 |
考古資料
|
員数 |
3面 |
地域 |
藤原
|
所在地 |
日光市鬼怒川温泉大原 |
- 解説
- 慶安2年(1649)幕府は所謂「慶安のお触書」を出した。支配者層である武士の生活を支えるため被支配者層の農民にたいして、農村政策の基本をなしたといわれるこの触書は、農民に対して日常生活の細部に至るまで厳しく統制した政策である。触書を村々の名主に配り、末端の農民に至るまで読み聞かせ、それらのうちさらに重要なものについては厚板に墨字で書き出し、村方高札として掲示し、徹底を図ったのである。
三面とも墨色は褪(あ)せているが板材の腐食によりかえって文字痕が浮き上がり、概ね判読できる。板材欠損は材下にだけ見られる。
この高札は寛永20年(1643)より幕府の直(じき)支配(しはい)と会津藩預り支配を繰り返してきた旧五十里村に掛けられていた高札で、名主であった赤羽家(宇都宮市在住)より旧藤原町に寄贈されたものである。
«1つ前のページに戻る