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日光市の指定文化財|BUNKAZAI.EDU.NIKKOCITY.JP

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名称 木造 阿弥陀如来坐像
種別1 有形文化財
種別2 彫刻
員数 1躯
地域 藤原
所在地 日光市川治温泉川治


解説
 阿弥陀如来座像は寄木造、玉眼、肉身部は丹地金泥塗、衣部は漆箔像である。像底部に板が貼られて構造の詳細は不明である。
 体部には偏衫(へんさん)と衲衣(のうえ)、裳(も)をまとい、両手を腹前で重ね親指と人差し指を合わせる定印(じょういん)の阿弥陀如来である。後頭部の焼けあとは、戊辰戦争の折に旧高原新田の戦火によるものと言われている。背面は両肩を中心に全体が黒光りしており、漆箔に亀裂があるのもその時の熱によるものと思われる。造形的には手慣れた造りであり、江戸時代中期頃に中央仏師によって造仏されたものである。
 木造の表面に黒漆を塗り箔を置いた漆箔像である。なお裳先部は欠失、像底部の黒漆は後補である。
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