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日光市の指定文化財|BUNKAZAI.EDU.NIKKOCITY.JP

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名称 七里のちちぶ桜
種別1 記念物
種別2 天然記念物
員数 1本
地域 日光
所在地 日光市七里

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解説
 この桜はエドヒガンとチョウジザクラの間に生じた自然雑種と考えられる。
 花は葉より先に咲き、一つの花序に普通二つの花が付く。小花梗(しょうかこう、花の柄)は長さ1.5cmで、密毛がある。花は径2.0~2.3cmで中輪、色は淡色、花弁(花びら)は5枚、花柱(雌しべの柱頭と子房との間の柱状部分)は半分以下に開出する(広い角度で生える)毛がある。
成葉は倒卵形あるいは楕円形。先は急に尾状に尖り、基部は円いか鈍~楔形。長さ3~10cm、幅1.8~5cm、表裏有毛ことに裏面は中肋(ちゅうろく、葉の中央を縦に通る太い葉脈)と側脈(中肋から分かれる細い葉脈)に密毛がある。蜜腺(蜜液を分泌する部分)は葉脚(葉身の元の部分)あるいは葉縁にあり、紅褐色である。葉柄(枝と葉身をつなぐ部分)は、緑褐色で長さ8~12mm、開毛がある。
果実は黒く熟する。
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