日光市内に残されている文化財を守り伝えるため所有者や管理者のご理解と協力を得ながらその保護と活用を図っています。
名称 |
首切地蔵尊(附)六地蔵尊・経塔 |
種別1 |
記念物
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種別2 |
史跡
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員数 |
3躯 |
地域 |
日光
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所在地 |
日光市所野 |
- 解説
- 首切地蔵坐像は約1.6m四方の礎石の上に3段の石積蓮華座の上に安置され、像高約1.1mで基壇からの総高は約2.7mとなる。
この石地蔵尊は処刑者の霊を供養するために建立されたもので、基礎の背面に井戸状の穴を掘り罪人の首を投げ込んだ。受刑者は地蔵尊前で打首となり、曝台の上に一週間放置され、縁者がなく残された首が投げ込まれる。
近くにある六地蔵尊は高さ1.4mの無縫塔に陽刻され、塔には「奉納大乗妙典六十六部栄隆昆里 享保十三天戊申九月吉祥日 下野国都賀郡日光山□江之久保奉安建立」(1728)と刻まれる。この隣には寛政11年11月に建てられた「妙法蓮華経」の題目塔がある。形状は山状角柱で高さは1.4mある。
この付近一帯を善阿弥塚と称しているが、処刑者に対して冥福を祈る人々の思いやりが窺われる。
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