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日光市の指定文化財|BUNKAZAI.EDU.NIKKOCITY.JP

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名称 石造 地蔵菩薩坐像
種別1 有形文化財
種別2 考古資料
員数 1躯
地域 今市
所在地 日光市平ヶ崎

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解説
 平ケ崎獅子舞文書(宝暦9〈1759〉年)に村内4か所で舞う一つに地蔵(ひこ六地蔵)前がある。辻の路傍に安置されていたが、明治に徳性院に移された。安山岩質の小石仏で、像高は28cm、坐巾は22cmである。素朴な技法で彫られ、欠損もなく沈線および背銘も明瞭である。背面には「三月十日道林 ひこ六 彌勒元丁卯」の銘がある。彌勒は私年号で、彌勒元年は永正4(1507)年に比定される。同4年3月10日、ひこ六が道林のために菩提をとむらい造立したものである。金石文の私年号は全国的にも類例が少なく、非常に貴重である。
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