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名称 八房の梅
(やつぶさのうめ)
種別1 記念物
種別2 天然記念物
員数 1本
地域 日光
所在地 日光市所野

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解説
 かつて東照宮銅庫の前に梅の古木があり、日光山志に「お手植えの梅大神君御秘蔵なる梅ゆえ駿府よりここに移し栽させ給う、銅御蔵の北の方にあり。」とあり、由緒ある名木であったが、惜しくも大正末年に枯れた。しかし幸いなことに山本家のご先祖がこの梅の枝を採り、所野の稲荷社に植え、さらにその木から育てられた株が本樹である。稲荷社の木は既に枯れたが、この木が秘木であることは学問的に確かめられている。ただ、正確な品種名は「えんおう鴛鴦梅」であり、花が濃紅色で雌しべが2から3本生じる品種特性が見られる。しかし「八房」の名称が、江戸時代の文献により命名された経緯を踏まえ、また古くから「八房の梅」の名が伝えられてきたことから、この名を用いることとしている。なお鴛鴦はオシドリを指し、二果が寄り添う様子を仲睦まじい鴛鴦に例えた名である。
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