日光市内に残されている文化財を守り伝えるため所有者や管理者のご理解と協力を得ながらその保護と活用を図っています。
名称 |
石造 不動明王立像、護摩壇 |
種別1 |
有形文化財
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種別2 |
建造物
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員数 |
1基 |
地域 |
日光
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所在地 |
日光市山内
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- 解説
- 日光には近世期の日本修験の遺跡として石造採燈護摩壇が3基現存する。本来、採燈護摩は必要に応じて結界・作壇して修法するもので、修験関係寺院で、近世気の常設壇が存在するのは全国的にも例がない。
本尊不動明王を正面に安置し、手前に長方形の二重の石枠を設けて中央に円形の炉を置く。手前内枠の正面に鳥居を設けて四隅に結界柱を建てる。
本尊の不動明王立像は高さ約1.8mで、結界は縦約2.7m、横約1.6mある。鳥居には「奉寄進當上人教光坊栄海 正徳元辛卯天五月日」(1711)と刻まれている。當上人とは本宮上人(住職)のこと。この地は勝道上人が四本竜寺を創建した重要な場所で、日光修験の中心的な修行道場であった。入峰の行者たちはこの護摩壇で修業の安全や天気祈願を祈ったであろう。
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