日光市内に残されている文化財を守り伝えるため所有者や管理者のご理解と協力を得ながらその保護と活用を図っています。
名称 |
石造 勝軍地蔵、石社殿 |
種別1 |
有形文化財
|
種別2 |
建造物
|
員数 |
2基 |
地域 |
日光
|
所在地 |
日光市小来川
|
所在地名をクリックすると地図が表示されます。
- 解説
- この石社殿は火防信仰の愛宕社である。社殿は3個の石材(板橋石)からなり、正面階段や柱・紅梁・垂木など木造社殿の様式を細部にわたって彫りだしている。紅梁鼻には猪の頭部を彫るなど、特徴のある手の込んだ逸品であり、日光市に現存する最大級の石祠である。
愛宕社本尊の三面勝軍地蔵は猪に騎乗する姿で側面に「権大僧都 壽命院俊應 延寶四丙辰天」(1676)と墨書きされている。
勝軍地蔵の一般的な姿は馬に騎乗するが、日光では神使である猪に騎乗する石像がここを含めて3例ある。
なお、寿命院は小来川円光寺末の修験寺であり、俊應は初代と思われるが、明治の修験道廃止によって断絶している。境内や地域に現存する数多くの石造物は歴代住職が地域の人々と密接に関わっていたことを示している。
«1つ前のページに戻る