日光市内に残されている文化財を守り伝えるため所有者や管理者のご理解と協力を得ながらその保護と活用を図っています。
名称 |
石造 仁王像 二、勝軍地蔵、狛犬 二、石社殿 |
種別1 |
有形文化財
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種別2 |
建造物
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員数 |
5基 |
地域 |
日光
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所在地 |
日光市石屋町 |
- 解説
- 本尊を安置する祠は高さ約1.5m、縦横1.1mの宝形造りで、内部に高さ約40cmの三面勝軍地蔵騎像が祀られている。石柵の正面右の石柱には「享保四己亥□弥生廿四日 高橋與右衛門」(1719)、左には「松原町施主21人」と記されている。この手前には神使の猪一対が置かれ、さらに前立の仁王像二基(首欠)が建てられている。石柱の銘文は、ここが松原町の人々の愛宕信仰(火防)の場であったことを示している。
日光で愛宕社・猪・仁王像が一組で祀られる例は、安川町御堂山山中と中鉢石町山中にもあり、同一の石職人が工事に関わったとも考えられる。
近世期の仁王像は大分県国東半島や鹿児島県には数多く見られるが、本州での作例は少ない。また、愛宕信仰で神使が猪という類例は日光以外では見られない。
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