日光市内に残されている文化財を守り伝えるため所有者や管理者のご理解と協力を得ながらその保護と活用を図っています。
名称 |
日光田母沢御用邸記念公園のシダレザクラ |
種別1 |
記念物
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種別2 |
天然記念物
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員数 |
1本 |
地域 |
日光
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所在地 |
日光市本町
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- 解説
- 田母沢御用邸記念公園のシダレザクラは、御用邸の前身である小林年保氏所有庭園に既に植栽され、当時の面影を今に伝える記念の木である。
この桜の樹齢は300~350年と推定され、優美な御用邸建築の美しさに、自然観を添え、花時には際立った彩りを与えている。
桜は、旧御用邸内御湯殿の南に位置し、建物より2.2m隔てているが、高等女官詰所にも接している。樹冠は大きく広がっているが、西方位は短く、他の方位に枝を広げ、やや樹体安定上偏っているようにも見られるが、必要な位置に支柱が取り付けられている。なお、このシダレザクラの枝は、地表に達するような下垂性は認められないので、半枝垂れと呼ぶべき種である。樹幹に生じた小穴には適切な保護が施されているが、周辺樹木との環境上の競合、とりわけ陽光の確保を考慮しつつ保護に当たることが望ましい。
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