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名称 天正十一年銘石幢
種別1 有形文化財
種別2 考古資料
員数 1基
地域 今市
所在地 日光市小百

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解説
 天正11(1583)年銘の石幢で、総高は175cmである。銘文の一部には「奉造立六地蔵逆修善根□(也カ)」とある。逆修は生前あらかじめ冥福を修めることを言う。六地蔵は地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人間・天道のいわゆる六道において、衆生の苦患を救うと言われている。また、禅門・禅男は、仏門に入った男子のことで、同じように禅尼・禅女は、仏門に入った女子を指す。男女6名の法名が銘に記されているが、これらは家族であったものと思われる。戦国期の様子を示唆するものであり、また当時の来世観を知る上で非常に貴重である。
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