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名称 天正七年銘石幢
種別1 有形文化財
種別2 考古資料
員数 1基
地域 今市
所在地 日光市小百

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解説
 石幢とは、故人の供養または逆修(生前あらかじめ冥福を修めること)のために建立した石塔の一種である。その構造は、8個の石を組み合わせ、上から宝珠・請花・笠・※部・中台・幢身(2個)・基礎から成り立っている。すべて銘は幢身に刻まれている。この石幢は総高148cmである。幢身の銘に「奉納太(大)乗界□□十六部供養」とある。すべての衆生を救済して、仏陀の境地に導くことを理想とする世界に、66部(遍歴の修行者)が願主を供養したと記されている。戦国期の様子を示唆するものであり、また当時の来世観を知る上で非常に貴重である。
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