日光市内に残されている文化財を守り伝えるため所有者や管理者のご理解と協力を得ながらその保護と活用を図っています。
名称 |
宗安書状 |
種別1 |
有形文化財
|
種別2 |
書籍
|
員数 |
1巻 |
地域 |
今市
|
所在地 |
日光市塩野室町 |
- 解説
- 旧今市市域に現存する唯一の中世文書である。「甲子」とある干支は、永禄7(1564)年に比定される。この文書の内容は、塩野室郷の桜本坊の領地に対する手塚弾正による年貢減免の嘆願は承知した。ただし、弾正に任せ置いてある「本年貢五貫文」は必ず納入するようにと言うことである。この中世文書によって、郷の名主手塚弾正が領民からの年貢徴収を任され、さらに郷代官の式部少輔を通して桜本坊所領分として日光山に収めるという形をとっていたことが分かる。領主と在地支配の複雑さを示す貴重な中世の文書である。
«1つ前のページに戻る