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名称 小倉三所神社神事弓取り童子
種別1 無形民俗文化財
種別2 芸能
員数 0
地域 今市
所在地 日光市小倉

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解説
 小倉の三所神社の「弓取り童子」の神事がいつ頃から行われるようになったのか定かではない。三所神社が大己貴命・田心姫命・事代主命を祀り、日光二荒山神社の祭神とのかかわりや、小倉が古くから日光山領であったことなどから、古代から続いた日光山の信仰に基づくものではないかと思われる。
 弓取りの神事は3月13日が祭典であったが、現在は3月第二日曜日に行われるようになった。童子役に選ばれた2人の少年が弓を放つ、童子役には、両親健在で家の後継者となる長男ときめられていたが、氏子の減少と共に次男もよいとされるようになった。木綿の絣の着物に袴、白足袋という正装した弓取り童子が、1m四方の裏面に「鬼」の文字が逆さまに書かれた的に向かって、4~5mのところから2本ずつ、交互に3回、手作りの矢を放つ、的を射ることによって、悪魔払いと集落の安全を祈り、今年の作柄を占う、古式ゆかしい神事である。
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