日光市内に残されている文化財を守り伝えるため所有者や管理者のご理解と協力を得ながらその保護と活用を図っています。
名称 |
文挾宿郷倉(社倉) |
種別1 |
有形文化財
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種別2 |
建造物
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員数 |
1棟 |
地域 |
今市
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所在地 |
日光市文挾町
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- 解説
- 江戸時代、飢饉対策として米・麦・粟・稗などを貯蔵するために郷倉が建造された。山崎闇斎が宋の朱熹による社倉法を紹介し、寛政改革に際し設置が奨励された。この郷倉によって慶応年間の凶作時には、板橋・文挾宿等九か村の飢民が119石を拝借し餓死を免れた。間口3間、奥行2間で建坪6坪の建造物。すべて栗材で建てられていたが、栗の割木で葺かれていた屋根は大正10(1921)年にトタン板に葺き替えられた。幕末期民衆の共同扶助という思想を示す建造物であり、旧日光領内に現存するものでは唯一である。
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