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名称 西小来川の獅子舞
種別1 無形民俗文化財
種別2 芸能
員数 3体
地域 日光
所在地 日光市西小来川

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解説
 西小来川の獅子舞は、文挟流三人獅子舞を名乗り「西之入の獅子」と呼ばれたという。栃木県にかつては広く分布していた一人立ち三匹の風流系の獅子舞である。
 上演日は、かつては正月(頭出し)・旧4月8日(厄除け)・旧6月15日(八坂神社祭礼)・旧7月16日(頭送り)・旧8月1日(八朔)と二百十日(厄除け獅子)であったが、現在は7月15日の八坂神社例祭の時に行われ、10月最終日曜日に引継ぎの頭送りが行われる。上組(四坪)と下組(四坪)が一年毎に交代して奉納している。
 演目は、「街道上り」・「橋がかり」・「鳥居がかり」・「芝さがし」・「まき寄せ」・「平庭」・「神楽舞」・「弓くぐり」・「街道下り」で、この地の伝承によると、元文元年(1736)9月より村内の災害防除、五穀豊穣を祈って始まったという。
 なお、東小来川と同様に、獅子舞の前座的なものとして棒と太刀の模範演技やササラを持った道化が登場することは特筆される。
 由来伝承は不詳であるが、村内の五穀豊穣、疫病退散を祈願して江戸中期以降にはじまったものであろう。
 数少ない民俗芸能としての獅子舞であり価値が高い。
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