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日光市の指定文化財|BUNKAZAI.EDU.NIKKOCITY.JP

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名称 本山 鉱山神社
種別1 有形文化財
種別2 建造物
員数 1社
地域 足尾
所在地 日光市足尾町本山

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解説
 明治10年に古河市兵衛の経営するところとなった足尾銅山の中心地は、簀の子橋から本山に移り、時の坑長木村長七が、もとより足尾銅山の繁栄と安全を願って、本山を中心とした坑夫頭・掘子頭・銅山御用達請負業者たちと計り、同22年4月に黎明期の主坑であった本口坑に向けて、険しい岩稜の中腹に山神社を建立した。祭神は、大山祇命(おおやまずみのみこと)・金山彦命(かなやまひこのみこと)・金山姫命(かなやまひめのみこと)の三神である。山神社建立にあたって「社殿建設献金之碑」によれば、木村長七自から500円を献金し、以下役員坑夫頭外坑夫・掘子頭外掘子・支柱夫・進削夫・工手・撰鉱夫・鎔鉱夫・焙焼夫・製煉夫・機械夫・大工(頭領)・土方頭・左官屋根畳職・煉瓦職・炭焼夫・薪伐夫・牛馬車夫・薪受負人・運送夫・車大工たちが献金し、その総額は3,279円53銭で、献金者は1,566人、外一同を含めると3,000人ともなるだろう。山神社は釘が1本も使われず、彫刻は関東の名工と称された磯部儀兵衛五郎敬信の作である。
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