日光市内に残されている文化財を守り伝えるため所有者や管理者のご理解と協力を得ながらその保護と活用を図っています。
名称 |
稲荷町のシダレ桜 |
種別1 |
記念物
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種別2 |
天然記念物
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員数 |
1本 |
地域 |
日光
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所在地 |
日光市稲荷町
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- 解説
- 本種はエドヒガンの一種であり、枝が下垂し、個人の庭東端部に立っている。主幹は斜めに立ち、地上約2mの位置で分幹し、南と北の2本に分かれ、北の幹は、約2.5m上部でさらに2岐に分かれている。幹及び枝部に枝折れ痕が見られる。
桜の根本にはコウヤマキが生育しており、地下部の根域はもとより、地上部の枝張りにもお互いに競合しており、このため桜の枝は北東から南西に張っている。
花は例年4月20日頃から、うすいピンクを帯びた美しい花を咲かせ、夜間照明を添えるなどの所有者の配慮もあり、近隣の人々に愛されている。しかしながら、近年根際部に、また幹部に腐朽菌の着生が見られ、樹勢の衰えも観察される。なお、樹齢については、2~3本の集合体とする意見もあり、この場合は150年とされ、1本ならば250年との見方もあり定かではない。しかし、樹冠全体の葉形、花色、花形にも大きな差は認められないことから、単独木ととらえて良いと思われる。
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