日光市内に残されている文化財を守り伝えるため所有者や管理者のご理解と協力を得ながらその保護と活用を図っています。
名称 |
法華題目塔道標 |
種別1 |
有形民俗文化財 |
種別2 |
信仰
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員数 |
1基 |
地域 |
藤原
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所在地 |
日光市川治温泉高原
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- 解説
- この塔道標は,万治3年(1660)旧会津西街道における会津道と塩原道の分岐点に道標として建立されたものである。その場所は旧高原新田宿の最北端の境界(関東と会津)地点である。
中央部に法華題目が刻まれているのは、日蓮宗の伝道者や旅行者が道中の安全を祈願したためと考えられることから、この街道は日蓮宗の重要な伝播道でもあったことを示している。
万治3年は、会津藩による山王峠の難路打開普請の翌年に当たる(「会津藩家世実紀」巻之19)。山王峠の普請は、会津藩の江戸方面の公用道としての機能を飛躍的に増大せしめた。これによって廻米をはじめ会津圏との商品流通の量的拡大を容易にしたであろう。この塔道標はこのような事情を示す資料的価値も大きい
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