日光市内に残されている文化財を守り伝えるため所有者や管理者のご理解と協力を得ながらその保護と活用を図っています。

日光市の指定文化財|BUNKAZAI.EDU.NIKKOCITY.JP

印刷ページへ

名称 滝村村方文書
種別1 有形文化財
種別2 書籍
員数 92通
地域 藤原
所在地 日光市鬼怒川温泉滝


解説
 全体の点数は多くはないが、概して滝村の村政に関するもの・物産関係・温泉関係・地租改正関係に大別される。
 中でも、特に幕末の温泉関係の文書は、現在の藤原地域の性格上特筆される史料といえる。その中には、幕末の滝村の温泉の経営が今市や宇都宮の商人に委託されていた実態を知ることができる文書もあり、興味深い。また、温泉関係の最古の文書としては、宝暦2(1752)年の湯船・湯小屋への道普請の願書がある。湯船や道路の普請などが下滝村の一部の共同によっていることも推定され、好史料である。
 さらには、旧日光神領内各地に見られるが、炭竈関係の史料があり、これもまた滝村や周辺の日光神領内の産業構造を明確にするに足る基礎的なもので、利用価値も高い。
関連情報URL