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名称 藤原村名主文書
種別1 有形文化財
種別2 書籍
員数 228通
地域 藤原
所在地 日光市藤原


解説
 全体として近世における藤原村の全般的状況を知ることができるものである。
 年代は、近世全期及び明治前期にわたるものである。但し、享保8(1723)年の五十里洪水以前のものは流失によって残されておらず、文書は総て五十里洪水以後のものである。
 次にその特徴を類別すると以下のようになる。
○土地関係―ほとんどが新田畑に関する縄帳。新田畑開発の跡を追うことができる。
○御用留・万日記・願書控―村況諸事を網羅する貴重なものである。領主支配・村落自治・産業経済・通行・村内事情その他全般が記され、すぐれた資料といえる。
○差出帳―およそ幕末期のもの。村勢概略を知ることができる。
○会津藩主通行関係―普請・宿荷物関係・駄賃帳・会津中街道との争論関係などと併せて、会津西街道の機能を知るための重要資料。
○五十里洪水関係―洪水の概略を知るものとしては「村流後発之書記」があり、その他は、被害状況や新田畑開拓関係など村の再建状況うかがえる。
○年貢関係―年貢割付状・皆済目録・収納小手形など。
○地誌編しゅう材料取調書―横川村・上三依村を除く旧村分が総て残されている。
○その他―江戸期雑文書・明治前期雑文書 
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