日光市内に残されている文化財を守り伝えるため所有者や管理者のご理解と協力を得ながらその保護と活用を図っています。
名称 |
上三依の文政六年銘石造道祖神 |
種別1 |
有形民俗文化財 |
種別2 |
信仰
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員数 |
1躯 |
地域 |
藤原
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所在地 |
日光市上三依 |
- 解説
- 道祖神は道端・村境などにあって、邪悪のカミの村への侵入をふさぎとめる「ふさぎ」が祖型である。その起こりは、奈良時代に求められ、全国的な民俗信仰の一態様である。その形態は陰陽石・石像・石祠など様々であるが長野・山梨・神奈川・群馬では双体道祖神が多い。
この神体は、娘が男根を胸に抱いた姿を嫌味なく陽刻したものであって、この姿態の道祖神は栃木県内では全く他に類例を見ない。群馬県・長野県などに散見する男女抱擁像などに対比できる全国的にも珍しく貴重なものである。
尚、近くにはこの他に二十三夜塔や六面幢形六地蔵などの石造物があり、会津西街道と尾頭道の分岐点という事もあり上三依村にとっては重要な場所と位置づけられている。
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