日光市内に残されている文化財を守り伝えるため所有者や管理者のご理解と協力を得ながらその保護と活用を図っています。
名称 |
焼加羅の碑 |
種別1 |
記念物
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種別2 |
史跡
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員数 |
1基 |
地域 |
日光
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所在地 |
日光市花石町 |
- 解説
- 「焼加羅」は馬の名で「たきがら」と読む。碑文は全文121字から成り、末尾に延宝3年(1675)2月9日の年紀がある。建立者の銘はないが、梶定良が愛馬のために建てた供養碑である。伝えによればこの馬は小来川滝ヶ原の産、生地にちなんで「たきがら」という。
梶定良は徳川三代将軍家光の遺臣で、承応3年(1652)から40数年の間、日光山守護職を務める。定良は寛文2年(1662)の稲荷川大洪水や七百余戸を焼失した貞享元年(1684)の大火のとき、身を挺して救災にあたるが、その東奔西走でともに活躍したのは愛馬「焼加羅」であったろう。
定良の業績として、滝尾社に奉納した「石鳥居」と滝尾道に建立した「御神馬碑」がある。神馬は家康の乗馬で日光で、碑は午歳である延宝6年(1678)に建てられている。定良は現在も大猷院境内裏の墓所に眠る。
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