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名称 横川宝篋印塔
種別1 有形文化財
種別2 考古資料
員数 2基
地域 藤原
所在地 日光市横川

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解説
 宝篋印塔は、過去・現在・未来にわたる諸仏の全身舎利を奉蔵するために「宝篋印陀羅尼経」を収め、鎌倉中期から作られた。のちに供養塔としても用いられるようになった塔である。
 この宝篋印塔は、2基ともに、台座から宝珠に至る各部に室町時代の特徴を強く残している。率直簡明で誇張した装飾性が少なく、屋蓋の馬耳状突起が、直線に近いそりをみせている点など、まさにその典型といえる。ただし、蓮弁などの一部には、安土桃山時代の作とみられる傾向もある。したがって、室町時代の作風を残した安土桃山時代の塔とみるのがよいだろう。このような古い時代の宝篋印塔は、県内にも数少なく、価値のある文化財である。
 この塔は、横川の人たちによって、三依姫の供養塔であるとされている。
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