日光市内に残されている文化財を守り伝えるため所有者や管理者のご理解と協力を得ながらその保護と活用を図っています。
名称 |
石造 仁王像 二、勝軍地蔵、狛犬 二、その他 四 |
種別1 |
有形文化財
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種別2 |
建造物
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員数 |
9基 |
地域 |
日光
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所在地 |
日光市安川町
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- 解説
- 田母沢に創建された妙道院の鬼門にあたる御堂山愛宕社は、輪王寺の境内整備によって復元された。敷地は東西約9m、南北約20mの面積があり、上下二段に区分され、手前に鳥居が建つ。
明神鳥居は柱の年紀が異なり、左は明暦3年(1657)で右が願主篠原常賀で貞享4年(1687)となっている。下段手前、石畳の左右には前立の仁王像が安置され、銘文に「愛宕山御宝前 篠原常賀 慶安四年辛卯七月七日」(1652)とある。上段には本尊勝軍地蔵立像を安置し、手前左右に灯篭と猪を配置する。本尊は明暦3年(1657)に篠原常賀が建立し、灯篭2基は承応2年(1653)に寄進されたことが記されている。篠原常賀は、東照宮造営で石工事を請け負った職人の一人と思われる。
近世期の仁王像は大分県国東半島や鹿児島県には数多く見られるが、本州での作例は少ない。また、愛宕信仰で神使が猪という類例は日光以外では見られない。
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