日光市内に残されている文化財を守り伝えるため所有者や管理者のご理解と協力を得ながらその保護と活用を図っています。
名称 |
石造 不動明王立像、護摩壇、石祠 |
種別1 |
有形文化財
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種別2 |
建造物
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員数 |
1基 |
地域 |
日光
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所在地 |
日光市上鉢石
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- 解説
- 日光には近世期の日光修験の遺跡として石造採燈護摩壇が3基現存する。本来、採燈護摩は必要に応じて結界・作壇して修法するもので、修験関係寺院で、近世期の常設壇が存在するのは全国的にも例がない。
本尊不動明王を正面に安置し、手前に長方形の二重の石枠を設けて中央に円形の炉を置く。手前内枠の正面に鳥居を設けて四隅に結界柱を建てる。
本尊の不動明王立像は高さ約1.9mで、「明暦三年丁酉二月吉日」の年紀がある。結界は縦約3m、横約1.6mあり、鳥居には「金剛山奉寄進茂呂村宝増寺秀全 元禄十七甲申稔三月日」(1704)と刻まれている。
石柵内には高さ約2mの宝形造りの石祠があり、銅扉に「星之宿 金剛童子尊像」の銘文があるが、現在は虚空蔵菩薩の石坐像が安置されている。
これは冬峰修行の最後の行場「星宿」の遺跡であり、古峰ヶ原から入峰した行者たちが納めの護摩修行を行った所である。
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