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日光市の指定文化財|BUNKAZAI.EDU.NIKKOCITY.JP

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名称 円空作 木彫観音菩薩立像
種別1 有形文化財
種別2 彫刻
員数 1躯
地域 日光
所在地 日光市松原町

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解説
 高く結いあげた頭部を白衣で覆う白衣(びゃくえ)観音である。天台密教の修法である白衣法の本尊であり、観音諸尊を生みだす観音の母でもある。体側に刻まれた鰭(ひれ)状の張り出しは、飛鳥時代に活躍した止(と)利(り)仏師の作例に見られる特徴である。円空は寛文11年(1671)に法隆寺で血脈(けちみゃく)を受けており、その時に影響を受けたものと思われる。
 円空は一所に定住することもなく、旅から旅へと遍歴した遊行僧である。神仏像を作る時も、身のまわりにある材を使ってその場で作った。木の節や歪(ゆが)みのある材などあまりこだわらなかったようである。観音の体は少し左に傾き、斜め下方に見下ろす姿勢は木の反りを生かした表現であり、木の歪みに即応した造仏である。丸太の材を四つに割り一方の木裏から彫刻、背面は表皮(ひょうひ)をむいたままの状態である。
 背面墨書銘-後筆 「元禄二年/六月廿四日/お□□くに/ゐん□う作/明覚院」。明覚院は現在の花石町にあった当山派修験の寺である。
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