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名称 写経本・版本「大般若経」
種別1 有形文化財
種別2 書籍
員数 311点
地域 日光
所在地 日光市清滝


解説
 大般若経は全600巻におよぶ長大な経典で、我が国では全巻を書写(しょしゃ)したり転読して五穀豊穣(ごこくほうじょう)や国家安寧(こっかあんねい)を祈願することが流行したが、古代〜中世の大般若経が伝存している例は極めてすくない。
 この大般若経は、①大治(だいじ)4年(1129)を最古に、保延(ほうえん)4年(1138)、久安(きゅうあん)6年(1150)、治承(じしょう)2年(1178)、建久(けんきゅう)8年(1197)など、平安末から鎌倉初期の年紀がある書写本(183帖)、②鎌倉〜南北朝期の木版刷の版本(15帖)、③江戸時代に追加して書写された写経本(113帖)の三種類に分類できる。
 ①は、奥書に「二荒山一切経」の書写事業のことや「日光山」の名称が見え、「二荒」や「日光」の語源に由来する原資料として貴重である。②は、元徳(げんとく)3年(1331)や応安(おうあん)6年(1373)の年紀がある。③は①と②の欠本を補充したもので、日光山内の僧侶や日光町内の在家の人々が書写したことがわかり、江戸期の民間信仰資料として貴重である。
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