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日光市の指定文化財|BUNKAZAI.EDU.NIKKOCITY.JP

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名称 今市地方田植唄
種別1 無形民俗文化財
種別2 芸能
員数 0
地域 今市
所在地 旧今市市内全域

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解説
 日光山麓に位置する旧今市市は、田畑が広がり、農耕盛んな地域である。昔ながらの田植作業を保存しようと、1970年になって「田植祭」が行われるようになった。その中で歌われているのが「今市地方田植唄」である。水を満たした田に、代掻きを馬が行い、天秤棒を担いだ人が苗を配り、絣の着物にもんぺ姿、あかねたすきの早乙女が、唄に合わせて苗を植える。今日では、すでに失われてしまった田植の光景を、再現して伝えている。「今市地方田植唄」は苗取唄と田植唄から成り立っている。県北地域で広く歌われてきた内容と共通したものが含まれている。農作業の中でも、重労働であった田植の作業の苦労を紛らし、能率よくできるよう元気づけるために、人々の間で長い年月に渡って、歌い継がれてきた曲と詞である。農業の機械化と共に、多くの作業唄は次第に消滅してしまったが、古来より豊作を願う農民の生活がしのばれる唄として伝承されている。
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