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名称 中棒遺跡出土の弥生式土器
種別1 有形文化財
種別2 考古資料
員数 1点
地域 藤原
所在地 日光市鬼怒川温泉大原


解説
この弥生式土器は、口頸部のおよそ3分の2を欠落するが、ほぼ完形をとどめる小型の壺である。
 この土器は、弥生時代中期の野沢I式(宇都宮市野沢遺跡出土土器標式)の範ちゅうに属するものである。
 また、この土器は顔料を貯蔵した壺としての希少な例である。従来弥生式土器の一部、または人面付土器に、赤色顔料の塗られた例はあるが、本例のように貯蔵具として発見されたものは希である。内部に充満している赤色顔料については、「定性分析を行った結果、ほぼ丹(ベンガラ)に間違いないことが判明した。」と報告されている(竹澤謙『あゆみ23号』県立宇女高)。報告はさらに続けて丹の用途を、「農耕に何らかの関連をもった呪術用に準備されていた丹を貯蔵する特殊な壺であったとすることも可能なわけで、この小型壺型土器の発見された近辺に農耕が及んでいたことを裏付ける資料となり得る。」としている。
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