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日光市の指定文化財|BUNKAZAI.EDU.NIKKOCITY.JP

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名称 年紀不詳一尊種子板碑(指定書では島金板碑)
種別1 有形文化財
種別2 考古資料
員数 1基
地域 今市
所在地 日光市長畑

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解説
【特徴】 
   蓋    座        花瓶
     種子          年十月
   天    蓮        花瓶
  高さ89.5cm(地上)、地下推定30cm(コンクリートで固められている)
  幅31.0cm。
  左右に「天蓋」を示し、中央に「種子キリーク」、向かって右下と左下に「花瓶」が刻まれている。中央部分が剥離されて僅かに「年十月」が残るが、年号不明。

 板碑は、鎌倉時代中期より起こり、秩父の緑泥片岩を使用し、仏教信仰信仰の塔婆が大衆化して板塔婆となった。造立の目的は、亡者の供養、追善のためと考えられる。今市で発見された板碑は、文保2年(1318)から元徳3年(1331)の間に集約される。この板碑は同地区の長畑の「嘉暦銘板碑」と同時代のものと推定される。
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