日光市内に残されている文化財を守り伝えるため所有者や管理者のご理解と協力を得ながらその保護と活用を図っています。
名称 |
川俣愛宕山 |
種別1 |
記念物
|
種別2 |
史跡
|
員数 |
0 |
地域 |
栗山 |
所在地 |
日光市川俣 |
- 解説
- 川俣愛宕山は風光明媚な霊山で、しかも高所にあり、昔から山岳信仰の道場であったらしく、天狗の棲み処という伝承も残っている。
八月祭礼中の深夜、若者組によって愛宕山頂に祀られている今宮大権現(今宮様)を麓の行屋近くに作られた御仮屋に迎え、若者全員が今宮様に御神酒をかけながら祈りを捧げる行事(県指定民俗文化財「川俣今宮様のオコモリ」)が行われている。
翌日は、麓の大将塚の前で、愛宕様、今宮様、御塚様(大将塚)への奉納獅子舞が繰り広げられる。
愛宕山の山頂及び周辺には、平家落人伝説のある大将塚と呼ばれる墳丘(行人塚か?)や行屋跡、大日如来・毘沙門天等の石像があるほか、愛宕神社の棟札には「奉納愛宕大権現守護 永正元年(1504年)6月 小松五良右衛門」との記録がある。
これらにより、愛宕山は長い間村人の霊場として修験行事や祭礼が行われてきたと推定され、山岳信仰の名残を偲ぶことができると言われている。
«1つ前のページに戻る